古き美しきものを愛でること

古いモノ、がちょっと好き。

 

ピカピカ、ペカペカに輝くものよりも、必然に応じて使われ馴染んだ感じがあるほうが、心地よく自分に入ってくる。

 

あるいは、そんな風に馴染んでくれる未来がありそうなモノにもまた心惹かれる。

 

 

とはいえ「骨董通り」と名付けられた道沿いに居を構えていながらも、いわゆる「骨董」には当然手が届かず。

 

日々目を細めて眺めるばかり。

でも、数年に1度「これは!」という出会いもあり、それは大抵 ishii collection にフラリと立ち寄った時に起きる。

 

 

江戸時代の、おそらくトチノキをくりぬいて作った漆塗りのお盆。

 

最近だと高級品でも木の反りを防ぐために合板を使うようだけど、これはほんの少し反ってカタカタする。

 

木目の黒がかったところと渋めの朱色の配分に一目惚れ。

 

 

花を投げ入れたら映えそうな、堂々とした存在感の大きな器。

 

実は陶器でできた鍋。

 

戦時中に鉄鍋の代替品として使われていたもので、なんと5,000円ぽっきり。

 

 

「えぇ〜鍋!こんな素敵なもの、すごい美術品なのかと思いましたよ。」

 

「骨董ってそういうところありますから。ありがたがって高値がついているものも、昔の人が適当に使ってたものだなんてことはよくあります。」

 

と、ご主人。

 

 

 

確かに。

 

古代遺跡に書かれた文字を死ぬ気で解読したら、ただの古代人のグチだった、なんてこともあるわけで。

 

石にハマっていた時もそうだけれど、価値を決めるのは結局自分。

 

その価値を高く見積もる人が多く存在すれば、値段が上がっていくこともある。(マスクのように・笑)

 

でも、でき得ることなら、人に踊らされない目を、物差しを、自分の内側に持ちたい。

 

 

たまたまコロナ・キャンセルによる講座の返金があったので、両方とも大人買い。クオリティ・オブ・ライフがあがった。
 

美しいものを眺めながらお茶を一服する至福。

 

 

 
人の身体も経年劣化するけれど、そこには歴史もあり、一人ひとり味わいがある。

 

丁寧に磨いて、欠けや色落ちを整えて。人としての風情が艶や風格を増していく。

 

「癒す」というより、そんな感じで美しい道具をお手入れするようにセラピーに臨みたい。
 

 

 

■ヴァイタル・タッチセラピー
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